もうすぐ消える西の空
深くしずんだ青い色
どこまでも広く澄んで
遠くの山を写し出す
自分はこの小さな部屋
また今日も出られない
何をしたらよいのだろう
1日ぼんやり生きている
外では帰り支度の人々
夕暮れの空に向かって
今日ももうすぐ終り
春の風に足を緩める
ほんの少し頑張って
その中に加わりたいと
何度繰り返しても僕は
この部屋から出られない
窓の外に広がる空
夕暮れの中にたった2つ
とても明るく澄んだ星が
近く寄り添って離れない
とても幸せそうで暖かく
寂しい心も少し解けて
もう地平線の赤い筋も
消えて夜が近い
作成時2001/10/25