また明日

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また明日

みんなみんな不安定で
何をしてよいのか分からず
気力が見付からない
どんなに考えてみても
すぐにまた馬鹿らしく
無力にほうけたまま
一日が過ぎていく
何もない今日がまた
静かに過ぎていく
どうしたらいいのだろう
目的が何も見付からない
遣り始めたい願望もなく
遣り遂げたい希望もなく
すべてがただ馬鹿らしく
そうして何の意味もなく
通り抜けていく毎日が
嫌で嫌でたまらない
ただ布団に入ったまま
じっとこらえて明日を待つ
そんな時間すらただ不愉快で
どんなものでもよいから
一つぐらい価値のあること
自分にはないのだろうか
何もかもが中途半端で
どんなにノートを埋めても
使い物にならない
黙っておとなしく
眠りについたらいい
どうせ同じなのだから
ゆっくり休ませてくれれば
それ以上望んでみても
しかたがないのだから
例えこんな風にずっと
ペンを走らせても
同じ所をぐるぐると
回っているばかりで
何一つ新しい言葉なく
何一つ使える言葉もなく
どんなに続けても
ただ無駄な文字の列が
今よりまた増えていく
ただそれだけなのだから
馬鹿馬鹿しい
何が言いたいのか
何がしたいのか
まるで分からないのに
文章になるわけがない

歩きたい
ただ前に向かって
歩きたい
でも決して
道はどこにも
見付からないまま
毎日起き上がって
一日が始まって
そして何時間か
過ぎればきっと
また同じ時刻に
同じことを考える
ただそれだけのこと
おやすみなさい
何の意味がなくても
明日は来るのだから
止まるまではまだ
明日は来るのだから
静かな夜に
今日を終わろう

作成時2002/12/10

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