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2017年初歌

2017年初歌  既存の発句の累積に辟易し、一層の精進を志すも、清新なる息吹は見られず、結末は体裁をもてあそぶが如し。巧みを差したる職人の、道程を過ちたるみじめさを、今は思い知るが如し。もとより、並ぶ物にはあらざるべし。 初音鳥   洗い顔さえ きらゝかに     清水したゝる 手水はじけて 初心者に逆戻りか  さらなる意義と着想の妙を求めて、さまよい歩く迷いの森に………

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2016年和歌拾遺

2016年の和歌拾遺  自ら落書きし、サイトのコンテンツにも採用されず、置き去りにされた和歌を、ここに残し置くもの。 3月頃 枯れ葉踏む夜来に遠き犬の声      「あるいはまた」 枯れ葉踏む   夜更けてすさむ犬の声 [完成前の思案を幾つか] 枯れ葉踏む夜更て遠く犬の声   夜更けして枯葉にわたる   遠夜に響く犬の吠え   遠吠え渡る ………

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師走の落書

つかの間の落書 星は流れ    天(そら)は双子の 夢芝居 どす黒い風    雲吹きすさぶ 雨しぶき  悲鳴に塞ぐ 神鳴りの声 あすあした   あしたあすなろ 明日あした     あなた好きだよ 伝えられずに もう誰も    人でなくした 冷たさに   汚く凍る 宵のセメント   [詩の原理は意義よりリズムにあるか] 君を嫌う   あ………

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虚偽の哲学

虚偽の哲学 一 虚偽は虚構を共として   偽善をロマンスと風に乗せ     羽ばたく夢さえ餌まみれして   太ったきらびやかにあふれてた 現実はむさぼるみたいな   虚構をつなぐ時の釣り糸にして     怒りも笑いもいつわりにかどわかされ   セピアに褪せて揺らめいていた 日常は与えられた快楽の   代償として支払う贄(にえ)となり     目の前の人さ………

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歯っ欠けじゞいの食い意地歌

歯っ欠けじゞいのうらみ歌 Ⅰ 歯っ欠けじゃよ、歯っ欠けじゃ   歯っ欠けじゃろうて、歯っ欠けじゃ     歯っ欠けじゞいのうらみ唄 じゞいの歯っ欠け、台無しなって   食うも食われぬ、ボロ切れの     餅も食われぬみじめさよ 飲み足りなくて、また飲んで   食い足りなくて、また食って     食事の合間に、おやつらやら   なにやら食って生き抜いた ………

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酔ひのみ歌ふ鴉かな

機械仕掛の人形 壊れかけ   人型しては 快楽を     餌とむさぼる 古代人形 純鉄の   精度の極み 極めては     不純くらいな 知性掲げて 情動を   離れた原始 回路図に     おびえて眠る 古代人形 それは君の   理念ではなく 実体でもなく     わずかな付属物の (不純物の真珠みたい)       結晶にしか過ぎないものを………

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蛍の歌

蛍の歌 あなたはどうして   そんないつわりのイルミネーションや  飾り立てたショーウィンドゥに    はしゃぎ回るようなおさな子みたいに 静かな三日月の頃の   浜べの砂のあこがれみたいな  潮騒のささやきさえ捨て去るみたいに    磨かれたしら玉にあこがれるのでしょうか そんなものなどなくても    僕らの毎日は豊かで暖かくて  そうしてささいな食事し………

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子供しか知らない世界

子供しか知らない世界 走書 子供しか   知らない世界 見つめても     気づかれない夢 花のささやき/街角のワルツ お空に僕    見たんだでっかい ねり歩く  僕に手を振る 雲の神さま 雪だるま   おそってくるぞ 秘密基地  迎え撃ちます いのち掛けして 遊び疲れ   寝そべる膝に おぼろ月 春めく妹の仕草に困る坊やかな ………

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幻影の竪琴

光と影   夢と幻 過去と未来     砂時計して 刻の旅人 いつか僕の   墓標にそっと 祈る君を     たったひとりの 友と定めて   わたしは生きぬく      刻のはざまを…… あまりにも   沢山の嘲笑を 真に受けて     あなたのこころも 信じられずに   ただ祈ります     君が友だと…… 神さまが   ま………

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2016/11/10 和歌

無気力な落書 お休みあなた    まどろみ夢な 呼子鳥 伸ばした手    届かぬ花の 病棟に  終りを告げる うわさ遠くて 朝日して師走が果の暦かな 躍りませう    ゆかたが君と夢祭 星に手を差し伸べたがる坊やかな ともし火の尽きて凍える虫の影 ⇒後日訂正   ともし尽きて      虫凍えした琥珀かな 夢は………