NO IMAGE

ほろんほろほろ

あるいは推敲について  2016年初め頃か、意味もなく、    写実でもなく、ふと浮かんだ句といえば。 ほろんほろ/\    おぼろ月夜の かたり唄  これを推敲しようとして、思い悩むには、 ほろんほろ/\    つき夜おぼろかゝたり唄 ほろんほろ/\   かたりおぼろの月夜かな  翌日、着想がこなれて生まれるには、 ほろん………

NO IMAGE

ある夏の日の思い出

ある夏の日の思い出  日頃のニュースには戦争の惨事を伝えるとき、かつての面影と混じり合い、つかの間の幻想は、いくつかの落書きへと化すだろう。 砕け散る   夢のことさえ 燃え尽きて  廃墟と化した 街は夕闇 雨音は   おとぎ話の お人形  つんざくように よぎる銃声 姉の手を   握りしめては 階段に     うずくまります 真っ赤な人形 ………

NO IMAGE

落書

意味も無く 君の吐息    星降夜の 絵描き歌  という句を思いついたのにまかせて、    ほろ酔いにいくつかの落書きを記したもの。 白妙の   ため息に聞く別れ歌 星の川原   ささやく君の 瞳かも 君の名を   短冊にそっと しのびまつ 陽を浴びて   ほろ酔い嘆く鴉かな   それでも歌は俺のすべてと…… ………

NO IMAGE

小鳥らの唄

小鳥らの唄 大切なものを無くした朝に  描いた小鳥は夢でした   かろやかにさえずるまぶしさに  にじんだ涙は風でした なぐさめたいな悲しみを  ゆらいだ草のしずくして   かろやかになびく風ならば  手を振るわたしのあきらめさえも…… 未練もなくてほがらかに  大気へかえすかすみして   さえずりおどる小鳥らの  未練もなくて消えました。 夢………

NO IMAGE

2017年4月初めまで

2017年4月初めまでの和歌  あまり存在しないが、残されたものを記す。 靴のあと   埋もれて君に 雪宿 里は荒れて   枯れ枝に百舌の 風宿(かざやどり) 雨降れば   降ります雨の やさしみは     あじさいに聞く かたつむりの唄     [推敲後] 雨降りな   雨は降ります やさしさを     あじさいに聞く かたつむりの唄 ………

NO IMAGE

2017年初歌

2017年初歌  既存の発句の累積に辟易し、一層の精進を志すも、清新なる息吹は見られず、結末は体裁をもてあそぶが如し。巧みを差したる職人の、道程を過ちたるみじめさを、今は思い知るが如し。もとより、並ぶ物にはあらざるべし。 初音鳥   洗い顔さえ きらゝかに     清水したゝる 手水はじけて 初心者に逆戻りか  さらなる意義と着想の妙を求めて、さまよい歩く迷いの森に………

NO IMAGE

2016年和歌拾遺

2016年の和歌拾遺  自ら落書きし、サイトのコンテンツにも採用されず、置き去りにされた和歌を、ここに残し置くもの。 3月頃 枯れ葉踏む夜来に遠き犬の声      「あるいはまた」 枯れ葉踏む   夜更けてすさむ犬の声 [完成前の思案を幾つか] 枯れ葉踏む夜更て遠く犬の声   夜更けして枯葉にわたる   遠夜に響く犬の吠え   遠吠え渡る ………

NO IMAGE

師走の落書

つかの間の落書 星は流れ    天(そら)は双子の 夢芝居 どす黒い風    雲吹きすさぶ 雨しぶき  悲鳴に塞ぐ 神鳴りの声 あすあした   あしたあすなろ 明日あした     あなた好きだよ 伝えられずに もう誰も    人でなくした 冷たさに   汚く凍る 宵のセメント   [詩の原理は意義よりリズムにあるか] 君を嫌う   あ………