ロミオとジュリエットの全体の見取り図

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全体の見取り図(粗筋を兼ねて)

・2人が初めて出会ってから死ぬまでをちょうど1週間にしてある。(ようするに7日間に合わせて初めての出会いを3日前に設定しただけだけど。)

1日目

・イタリアの都市ヴェローナの貿易を握る2つの大勢力モンタギューとキャピュレット。モンタギューの跡取息子にロミオ(16歳ぐらい)があり、キャピュレット家には跡取息子ティボルト(16歳ぐらい)と娘ジュリエット(もうすぐ14歳)があった。この両家は古くから啀み合いを繰り返していたが、この日、アディジェ河に掛かる橋の上でロミオとジュリエットは互いに因縁の家柄にあるとは知らずに出くわし、2人共に一目惚れに落ちる。

2日目

・ロミオは町を徘徊して彼女の面影を探し回り、そしてロミオもジュリエットもやがて恋を遂げるというスズカケの森へ出かけたり、一目惚れの相手を思い悩んでいる。

3日目

・キャピュレット家とモンタギュー家の若者同士は、この日大きな乱闘を引き起こし、市民達はヴェローナを治める大公エスカラスに両家の事件に対する陳述書を提出、諍いの調停を求める。

4日目(劇中第1幕の開始)(再会1日目)

[第1幕]朝、キャピュレット家のサムソンとグレゴリーが町中を歩いていると、モンタギュー家のアブラハムとバルサザーと出くわし、昨日の怨みが再燃、剣を抜く。モンタギュー家の若頭ベンヴォーリオ、キャピュレット家の跡取息子ティボルトらが遅れて加わり乱闘が激化、さらに遅れて登場したキャピュレット親方が乱闘に加わり、市民達は自らの手で両家を討ち果たそうといきり立つ。そこにエスカラス大公が登場、今後の諍いを禁じる。


→ベンヴォーリオがロミオの恋の悩みを聞き出す。


→キャピュレット家、ジュリエットを妻に求める若手貴族パリスだったが、キャピュレットから今夜の舞踏会でジュリエットの心を掴んで欲しいと言われる。


→キャピュレット夫人がジュリエットにパリスの嫁になる話を伝えるが、ジュリエットは橋の上の恋人(ロミオ)にこっそり憧れている。


→夜の街路で舞踏会に向かうロミオ、若頭のベンヴォーリオ、そして若手貴族にしてロミオの友人であるマキューシオ。


[第2幕]舞踏会場。まずジュリエットとパリスが一緒にダンスを踊るが、その後ロミオとジュリエットが運命の再開、一緒に踊っていると仇の息子に驚いたキャピュレット夫人が割り込んでくる。その後ベンヴォーリオ、マキューシオと共に帰宅しようとしていたロミオが突然走り出し、キャピュレット家に舞い戻る。キャピュレット家の庭をさ迷う。そしてバルコニーでジュリエットとの再会、愛を確かめ合う。


→一方ティボルトはキャピュレットから争乱を起こすなと窘められ舞踏会への出席を取りやめ、サムソン、グレゴリーと共に居酒屋で飲んでいたらしいが、ロミオに果たし状を送る決意を固め、酒を出さない居酒屋の亭主をお撲ちなさった。また走り去ったロミオの後を追って舞踏会場に戻ったベンヴォーリオとマキューシオは、パートナーが見つからなかったのか、ただの冗談か、男同士でダンスを踊ったらしい。

5日目(再会2日目)

朝、ロミオはロレンス神父の居る教会へ向かい、ジュリエットとの婚礼を認めてくれるように説得する。ロレンスは丁度新しい薬を作るために薬草を取り分けている最中のようだ。ロミオの話を聞いたロレンスは、エスカラス大公と市民達から両家の諍いの調停を頼まれていたことを思い、この婚礼によって両家の橋渡しをしようと考え婚礼の儀式を承諾する。


→ベンヴォーリオ、マキューシオの元に教会から戻る途中のロミオが鉢合わせ、そこにキャピュレット家の召使いがやって来てティボルトからの果たし状を渡される。決闘は行なわないことを心に誓ったロミオは2人と共に昼食へ向かう。


→ジュリエットが乳母に助けられ服装を選んでいると、兄ティボルトがロミオに果たし状を送ったことを告げる。ジュリエット、兄に決闘を止めるように要求し、ティボルトはしぶしぶうなずく。


→午後3時ロレンス神父の教会で、ロミオとジュリエットの結婚式。(2時の方がよいかも)ロミオは新薬を調合している最中の草を発見している。(薬の作成が隠し味ぐらいに継続されている。)


[第3幕]16時過ぎ頃?ベンヴォーリオとマキューシオがティボルト達と鉢合わせし些細なことから決闘の騒ぎとなる。教会から戻る途中のロミオがこれに出くわし、仲裁を試みるが、マキューシオがティボルトに刺された怒りから、ティボルトを刺し殺す。マキューシオも死ぬ。ベンヴォーリオの言葉により、ロミオは走り逃げる。


→エスカラス大公とパリス、両家の取り潰しは行なわず、ロミオを追放する処分を決定。パリスは大公からジュリエットとの結婚の承諾を得る。


→期待に胸を膨らませるジュリエットの元にティボルトの事件が伝わる。


→17時過ぎ頃?ロレンス神父の教会で嘆くロミオの元に両親が追放で済んだことを知らせに来る。


→夜、キャピュレットはパリスとジュリエットの婚礼を、ジュリエットの意向に関わりなく明後日(あさって)行なうと決める。


→深夜、事件があったにも関わらず、ジュリエットはロミオを部屋に忍び込ませるための合図を行ない、バルコニーから縄を投げ下ろす。ロミオはジュリエットの前に立ち、2人に何があったか分からないが、劇の中ではすでに初夜を向かえてしまった後になっているようだ。しかしやがて鳥の声が聞え・・・。

6日目(再会3日目)

[第4幕]早朝、ジュリエットの部屋で2人の別れ、ロミオはヴェローナを離れて、フィレンツェに向かうはずのところ、密かに近隣に留まった。


→キャピュレット、ジュリエットにパリスとの婚礼を伝える(正確には原作にあるように夫人が伝えたら泣き叫ぶので、キャピュレットが登場し怒鳴りつけるような情景があったのだろう。)


→午後、パリスはロレンス神父の元にジュリエットとの婚礼を伝えに教会に向かう。ロレンスは丁度新しい薬の完成に酔いしれている最中だったが、慌てて薬を隠してパリスとジュリエットの婚礼を知る。ここでパリスとジュリエットが鉢合わせ、己惚れるパリスと拒絶反応を示すジュリエットの対比がなされる。パリスが帰った後、ジュリエットはロレンスに助けを求め、ロレンスから1日だけ死ぬという薬を渡される。これこそ完成したばかりの新薬で、ロレンスは心の片隅に新薬を実験したいという欲求を抱え込み、道を誤ったのだと、後になって懺悔している。


→一方ヴェローナ付近に留まったロミオはベンヴォーリオに事の動向を探らせている。


→夜、ジュリエットは乳母におやすみの挨拶をして一人で薬を飲む。

7日目(再会4日目)

朝、ジュリエットの結婚式、はしゃぐキャピュレットだったが、楽師達の舞踏と音楽の後で、キャピュレット夫人の悲鳴が響き渡る。様子を見に行ったジュリエットはベットの中で死人(しびと)になっていたのだった。


→午後、(実際の当時の冠婚葬祭がどのようだったかは無視して)ロレンス神父によってジュリエットの葬儀が行なわれる。親方と夫人を見て、復讐を誓うサムソンとグレゴリー。


→同じ頃、ベンヴォーリオはロミオにジュリエットの死を告げ、狂瀾怒濤に落ち入ったロミオは、ベンヴォーリオを追い返す。そして密かに墓の前での自害を誓うのだった。


→ロミオに追い返されたベンヴォーリオは、葬儀から戻って教会にいるロレンス神父の元に向かう。神父はベンヴォーリオからロミオが近くに潜んでいること、ジュリエットが死んだと思っていることを知り、慌ててベンヴォーリオをロミオの元に走らせる。そして自らはジュリエットを起こしにキャピュレット家の霊廟に向かう。


→午後8時頃、ジュリエットが再び目覚める時間。キャピュレット家の霊廟でのクライマックス。

8日目(再会5日目)

・午前、ロミオとジュリエットの葬儀。

2007/03/18

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