人々の集まりの後で

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人々の集まりの後で

大勢の中
ただ一人きり
ぽつんと居る事が
強く強く意識され
たまらなく胸が苦しくて
それでも何も変わらないように
もう我慢できないと思った事まで
心の中どうにか押さえてまた過ぎて行く

それでも
家に帰れば
苦しさは残って
いつまでも心の中
強く強く締め付けて
もう今日も終わろうという
夜更けまでも残って胸の中を引き回し
どうしても苦しめて眠らせてくれない程の痛みが

薬を入れて
気持ち誤魔化し
音楽を聴きながら
アルコールを体の中に
どんなに送り込んでもまだ
どうしても消えて無くならない物
すぐに眠ってしまいたかったのに、なぜ
酔って回らなくなった筈の頭は同じことばかり

すぐに眠りたかった
少し酔って眠くなって
また明日になれば気持ちも
新しい一日の始まりに朝の挨拶を
交わす事が出来たならそれで十分だったのに
なぜこうして明かりを付け訳も分からないままひたすら
文章を意味も無く書き続けなければならない程の苦しみが
いつまでも消えてなくならない

もう一人ぼっちは嫌だ
もう苦しいのは嫌だ

作成時2001/10/10

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