厚顔無恥

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厚顔無恥

またいつもの席でふんぞり返り
貴方よりずっと賢く理解した
人格者に向かって先輩づら
汚く吠えたくって醜い笑い
相手はただ社会上のマナー
頷いて下さっているだけなのに
気が付かないほど空っぽの
年だけ重ねた腐ったお顔
趣味をまるで知らないものだから
タバコなんか嗜好品だと勘違いして
煙を吐きかけて自意識過剰
家に帰れば家族の誰も
こやつの話を煙たがり
子供達からは軽蔑され
あれだけは嫌だと思われて
でも子供は立派なものだから
罵ったりはせずただ無視している
それを最近の子供とかほざきまして
分からないのかお前の姿
鏡に映った大妖怪
身も心も朽ち果てた

そして今日も餌食を捜して
注意すべき人には何も言えず
臆病に心の内で呟いた言葉を
本当に立派な人に対して
滅茶苦茶に吹き散らかして
先輩顔してつば吐き出して
何のためかと申しませば
それはあなたが満足したい
ただそれだけの醜いエゴで
こんな生き物が寄り添って
社会を食いつぶしてまいりました

ああ、恐ろしい恐ろしい
なんという姿でしょう
ああ、寄るな寄るな
お願いだから
気色悪い
そんな平気な顔をして
恥ずかしくはないのか

作成時2001/11/11
2007/3/21改訂

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