異邦

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異邦

見知らぬ遠い異邦の
町の中言葉も分からず
誰とも打ち解けられない
一人寂しく夜の町
いつもと違う風景
路面電車のレールに沿って
細く続くまっすぐな歩道
もう人通りも少なくて
当てもなく歩き続けた
あの秋も終わりの
済んだ肌寒い大気
寂しい街灯の明かり
ほんの小さな事さえも
はっきり思い出せるのに
遠く遠く昔話しのよう
おぼろげで頼りなく
手を伸ばしても届かない

作成時2001/12/21

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