志願

あの時
あの瞬間
なぜそうだったのか
本当に存在したのか
まるで掴めない
今も同じ
すぐに過ぎて
何も分からない
ただそれだけが
寂しいだけ
何もないのに
実体がないのに
ぼんやりかすんで
ただ暮れていく
意味などまるでなく
やがて暗くなり
また夜が来る
ただそれだけ

誰か買ってくれないだろうか
はっきりした理由を付けて
間違いのない評価を
反論できないような
絶対的な評価を付けて
値段を付けてくれる人
そんな人はどこかに
居ないだろうか
笑いたければ笑えばいい
こんな下らない文章
そんな事は分かっている
値段を付けてくれる人
居ないだろうか

詩人に成りたいのだ
今までどこにも居なかった
本当の事を言う詩人に
嘘のない詩人に