眠りにつこう

[Topへ]

眠りにつこう

もう明日が近いから
眠らなければまた朝
起きられずに遅刻して
いつもどうりの繰り返し
もう夜も遅いから
眠らなければまた朝
日が昇ればまぶしく
生活がずれていくだけ
だからもう寝なくては
電気の落ちた部屋
静かに横になれば
いつかまた朝が来る
少しも楽しくない毎日
しばらく自分を忘れて
ぼやけた暗い夢の中
でもやがて日が差して
巡ってくる毎日が
何もなく過ぎるだけ
眠りにつきたくない
明日はただの灰色
翌日も灰色のまま
今もずっと灰色で
同じなら今のまま
心の落ち着いている
今がずっと灰色
それが一番の望み
明日などこなくていい
明日も今日も同じ
ただのある一日
いつまでも同じ一日
自分自身もまた同じ
誰とでも代われる
必然性のない一人
他の人でも同じ価値
あなたが消えても
困る人など誰もなく
誰でもそれは同じこと
かけがえのない人など
本当はどこにもない
分かりきったことだから
自分だけしか認める人
本当はどこにもいないから
でも人は壊れないように
そう認めること出来るように
そう創られているのだから
最後には自分自身を
肯定できるように
そう創られているのだから
もし自分の価値について
否定することだけしか
最後に残されていなかったら
それはただの不良品だから
その人の成立過程で
取るに足らない間違いが
一定の比率で必ず
不良品を生み出して
だからそれはただの失敗作品
不良品が消えても
世の中に関係ない
でももし残っていても
世の中には関係ない
自由なのだから
消えるだけなら
いつでも出来るのだから
明日の為に夢の中
早く眠りにつこう
まだ明日一日頑張れる
そう信じているから

P.S.
自己肯定と自己否定は等価で
階層概念ではないならば
肯定が認められて
否定が認知されないこと
何らかの不快感を人の心に
呼び起こすとするならば
それはただ肯定すること
多くの人々の感情根底に
あるという
ただそれだけのこと

作成時2002/3/10

[上層へ] [Topへ]