もしも

遠く虫の鳴
夜更けに思う
風すり抜けて
掠りのような
小さく響く
かすかな音色
少し涼しい
大気の中に
一人遠くの
町あかり

ねえ、もしもだよ
僕がこんな下らない事を
だらだらと言うのを止めて
もう好い加減に
確りしたらいい
どれだけ書きなぐっても
少しも眠くならないのだ
沢山酒を飲んだら
夢が見られるだろうか

ねえ、もしもだよ
もうこんな下らない事を
だらだらと続けていないで
もう好い加減に
確りしたらいい

窓の向こうの
夜更けの町に
月の明かりが
ゆらゆら揺れて
ひかりかすんで
はっきりしない
それはあなたの
瞳にたまる
光る雫の
蜃気楼

だらしなく甘ったれた
言葉は安いものだから
下らない真似は止めて
もう好い加減に
確りしたらいい