初めに

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初めに

いつまでも同じ言葉ばかり
何の細工もないだらけた文字
直接的で稚拙な文章
どうにか変えて言葉探って
少しは誤魔化してみたならば
もう少しましな作品が
出来上がるのだとしても

一体何のために
今更そんなこと
それだけが当時の証
自分で消し替えて
認められたい
その為に?
馬鹿馬鹿しい
今更何を考えて
いるのだろう

その時の思いただ繰り返し
いつまでも同じ文章の中
それだけがすべてなのだから
その時の思い稚拙な文章
あるいはそれ以下の羅列
ただそれだけが
残されたものだけが
自分の生まれた証が
酔い潰れた筆跡だけが
ただそれだけが
すべてなのだから
たった一つだけの
真実なのだから

だからそのまま
何も替えない
意味がなくなる
事が無いよう
言葉なんかに
捕まらないで
何も変えない
何も変えずに
恥ずかしいこと
気にしてみても
今更何も
変わりはしない

[2001.4.21]

初めに」(管理人差し替え版)

ノートの前には恥知らずな言葉が並ぶ
それを書き写す勇気もないまま
また少し前の自分と離れてしまった
その時間についてぼんやり考える
自分の人生がまだ続くのならば
今書いている文章もいつかまた
馬鹿らしく思うときが来る
それは今の自分とは離れた
遠い別人のような気がして
そんな思いを幾つも繰り返して
少しずつ何かが変わっていく
いつの間にか自分の書いた言葉
心が通い合わなくなる

そこに書いてある言葉
なにひとつ理解できない
心がつながらないから
修正することも出来ない
僕はそのような文章
たまらなく不愉快で
わざとらしく
やりきれない

多分大きな嘘をついている
本人の思いを無視するなら
誰かが見れば2人の文章
大した違いはない
下らないらくがき

ノートに書いてある文字
耐えられなくなるまでは
記された遠い思い
せいぜい尊重しながら
書き記すことにする
元々あったはずの詩を
一つ消去すること
どうか許してください

ノートの前には恥知らずな言葉が並ぶ
それを書き写す勇気もないまま
また少し前の自分と離れてしまった
その時間についてぼんやり考える
自分の人生がまだ続くのならば
今書いている文章もいつかまた
馬鹿らしく思うときが来る
それは今の自分とは離れた
遠い別人のような気がして
そんな思い幾つも繰り返して
少しずつ何かが入れ替わって
いつの間にか自分の書いた言葉
心が通い合わなくなる

その後に続く言葉が一つ
自分さえ繋ぎ止められない人間に
他人との永続的な共感など
出来るはずがない

笑わないで欲しい
このような文章
あなたは頭に浮かんでも
決して書き表しはしなかった
それだけ遠く離れたのだから
少しの改正を加えることを
沢山の詩を塵箱に捨てることを
どうか許してください

P.S.
どちらも原文のままではありません
改訂の強度の違いです
ここまで変えるくらいならば
原文を使う意味がなくなるので
出来るだけそのままの言葉を
これからも並べていきます

作成時2002/11/21

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