ちゅんちゅんちゅん米粒撒いたら雀の子
ちゅんちゅんちゅんちゅん春を呼びます
木漏れ日のちょうだいしたいなぬくもりを
したら僕とてもやさしくなるだろう
幸せをお訊ねしたいな郭公の
声はすれどもどこへいるやら
さばを読む真夜中時計のありがたみ
寝っ転がってはだらだらしてます
ららるぅららぁワイングラスも寝転んだ
窓から見ていた月とピエロよ
わが家には犬の気配のいたします
そやつは我を忘れた犬なり
いつの世の怨み染めるか染めぬのか
真っ赤の案山子よしばし眠れよ
今なおも足のたびごととぼとぼと
とぼとぼ灯るいのちなのです
灰色の心象あふれて鳥ぐもり
犬の散歩とてしたあなかった
朽ちかけの町のあかりと夜汽車とは
まったく僕の気に入る風情だ
2009/07/13