ベートーヴェン 交響曲第2番 第3楽章

[Topへ]

交響曲第2番3楽章

Suherzo(Allegro)
D dur,3/4拍子

概説

 ついに交響曲にスケルツォと書き込んで大いに威張って見せた。

スケルツォ部(1-84)D dur

<<<確認のためだけのへたれなmp3>>>
 順次上行3音のスタッカートを基本動機に、同じリズムで音型が異なるだの、レガートにするだの、途中からシンコペーションで変化を付けるだの、8分音符のレガートな音型を交えるなどして作曲されたスケルツォ部。(今度は随分端折(はしょ)りましたな。)スケルツォ主題(1-16)が2回繰り返されるのが前半部分。
 続いて、(d moll)を経由して(B dur)の中間推移では21小節目にお得意の楽曲分断音を(fp)記号でシンコペーションリズムを持って登場させると、8分音符のレガートな旋律で中間推移パッセージが開始する。しばらく後(d moll)に移行し39小節目から(D dur)のスケルツォ主題に回帰。主題後半が変形され(d moll)に移行し順次進行3音の動機だけをしばらく繰り返すと、59小節から転調密度を上げ主題を展開し、主題変形型4小節(59-62)に、レガートの半音階順次上行2小節と半音階下降型が答える4小節(63-66)の8小節が、2回繰り返され、この部分をベースにした終止をフォルテッシモで祝祭的に演じきる。この中間推移からの後半部分がもう一度繰り返される。

トリオ部(85-130)D dur

<<<確認のためだけのへたれなmp3>>>
 トリオも(D dur)のまま。弦楽器が鳴りやんでオーボエ、ファゴット、ホルンだけによるトリオ主題(85-92)が2回繰り返されるのが前半部分。
 中間推移はどうも驚く、ベートーヴェンお得意の3度調転調によって(fis moll)の主和音だけが(93-106)まで弦楽器で刻まれ、94小節でフォルテッシモの管楽器によって(D dur)の属和音を登場させ、主和音に変えると共にトリオ主題の展開型を管弦総奏で華やかに演じきって後半部分を終えるのだから。これをもう一度繰り返し。スケルツォ部に帰っていく。

スケルツォ部再現

・スケルツォ部がもう一度繰り返されて曲が終わる。

2005/05/02
2005/06/02改訂

[上層へ] [Topへ]