ベートーヴェン 交響曲第4番 概説

[Topへ]

作曲時期と成立過程

・生涯最も作曲密度の高い時期はハイリゲンシュタットの遺書を無頓着に無視して、作品1を世に送り出した1795年から、あるいは特に交響曲第1番を作曲した1800年から、ピアノ協奏曲第5番を作曲した1809年頃まで、あるいはソーロモン流に言わせれば1813年まで途切れることなく続くが、1805年頃オペラ作曲に走った後この交響曲の完成された1806年には、ピアノ協奏曲第4番やラズモフスキー弦楽4重奏曲3曲も完成するなど、手の付けられないほど霊感に満ちあふれていた。よっぽどの証拠でも挙がらない限り時期的同一性だけでこの交響曲を恋愛の結晶として特定人物に結びつけるのは日本人好みのナンセンスである。

楽器編成

・フルート1,オーボエ2,クラリネット2,ファゴット2,ホルン2,トランペット2,ティンパニ2,弦5部
・第3に較べてフルートとホルンが1本少なく、楽器編成としてはベートーヴェン交響曲の中でも少ない編成になっている。

演奏時間

カラヤン指揮ベルリン・フィル1962演奏の時間
第1楽章,第4楽章の繰り返しなし、第3楽章は繰り返しあり。
  第1楽章-9:49
  第2楽章-9:55
  第3楽章-5:42
  第4楽章-5:23

古楽演奏のガーディナー版の時間(すべて繰り返し有り)
  第1楽章-10:55
  第2楽章-9:23
  第3楽章-5:16
  第4楽章-6:23

2005/1/30

[上層へ] [Topへ]