・舞踏的特徴を強く持ったリズムが全楽章を通じて行き渡っている交響曲第7番は、ヴァーグナーが「舞踏の純化」といい、ニューマンが「精神の神聖なる陶酔」と言った。これらはメイナード・ソロモンに言わせれば謝肉祭・祝祭のイメージが様々に形を変えて言い表されているのだそうだ。第2楽章がAllegrettoで、緩徐楽章を持たないことになっているが、実際の所第2楽章は舞踏的要素もあるが、同時に緩徐楽章の機能を果たしているから、速度記号の意味合いでしかない。
・本格的には1811年から作曲が開始され、1812年の5/13に完成。その後カールスバートで不滅のなんたらかんたら騒ぎを沸き起こした後で、8番を完成している。
・お祝いに(1812)、国(92)に送ったシンフォニー、組(93)で生まれた7・8番、公開初演は祝いさ(1813)、祝いよ(1814)。・・・そんなんで覚えられるか!
・第5番、第6番で拡大されたトロンボーン、ピッコロ、コントラファゴットなどの追加楽器編成は、姿を消して、7番8番は、編成上オーソドックスな立場に里帰りを果たしている。
・フルート2,オーボエ2,クラリネット2,ファゴット2,ホルン2,トランペット2,ティンパニ1対,弦5部
カラヤン(愛称ころよん)指揮ベルリン・フィル1962年演奏の時間
・第1楽章の繰り返しなし、第3楽章の2番括弧の繰り返し無しなど、繰り返しは選択的。
第1楽章-11:23
第2楽章-7:57
第3楽章-7:48
第4楽章-6:36
ガーディナー版の古楽演奏による時間(すべて繰り返し有りで演奏)
第1楽章-13:08
第2楽章-7:44
第3楽章-8:29
第4楽章-9:06
2004/11/22