「イタリア・ルネサンス展」

[Topへ]

イタリア・ルネサンス
   ―宮廷と都市の文化展

開催期間ーーー2001/3/20~7/8
開催場所ーーー東京都美術館(上野)
・日本におけるイタリア2001年と称して、数多くイタリア紹介の催し物を開催する一環として、イタリア各地の美術館の協力の下、15-6世紀に花開いたイタリアルネサンスを紹介する展覧会を開催する。

主旨

 15,16世紀の革新的な芸術運動である「ルネサンス」(リナシメント)がイタリアで沸き起こったとき、ヴァザーリ「ベッラ・マニエーラ(美しい手法)」と表現した言葉は、後には「マニエリスム」という名称も生み出すことにもなった。15世紀初頭の二つの潮流は、フランドル地方とイタリアにあった。

 フランドル地方で、1432年にヤン・ファン・エイクとその兄が、「神秘の子羊の礼拝祭壇画」を完成させたとき、すでにイタリアではブルネッレスキドナテッロの影響力のもとに、マザッチョがブランカッチ礼拝堂のフレスコ画を完成させていたのだった。

 古代的なものの再発見に特に有利なイタリアでは、「可視的世界を理性的に制御するための科学的道具としての遠近法の発見と、その視覚芸術への応用であった」と解説には記され、その観点からの解説と、展示が行われていくような側面も、あったような展覧会だった、はずだったけれど、今は忘却のかなた。

Ⅰ ルネサンスの創造

マザッチョ

「くすぐりの聖母」(テンペラ画)

ベアート・アンジェリコ(フラアンジェリコ)

「聖母の結婚」(テンペラ画)

スケッジャ(マザッチョの弟)

「スザンナ伝」(テンペラ画)

パオロ・ウッチェッロ

「完徳への道(隠修士の生活)」

サンドロ・ボッティチェッリ

「受胎告知」(フレスコ画二枚合せ)(1481年頃か)

   ―比較的初期の作品とされる

新たなる芸術規範の広がり

 都市景観図や彩色写本の挿絵などを含め、興味深いものは多くあれど、見たという記憶はほぼ消失。ただカタログに、「大部分を占めるだろう一般人にはふさわしくないようなカタログを高価に売りつける、美術展カタログのあり方」に対する、当時の自分の批判の落書きあり。芸術を教養たらしめる意図が主催者側に存在するなら、専門家的カタログと、一般向けのカタログと、二種類作って売るべきなど力説されていた。

円熟期のルネサンス

 レオナルド・ダ・ヴィンチのデッサンで、鎌の付いた戦車の絵などが展示されていた。

ラファエロ・サンツィオ(1483-1520)

「ラ・ヴェラータ」(ヴェールの女)(1513年頃)

16世紀宮廷文化の栄華

ジローラモ・マッツォーラ・ベードリ

「仕立屋の肖像」(1540-50年代)

ティツィアーノ・ヴェチェッリオ

「改悛するマグダラのマリア」(1550年頃か)

アーニョロ・ブロンズィーノ

「ラウラ・バッティフェッリの肖像」(1557-58年頃)

その他

・なんか落書きがされていた。

・なんでか忘れがたい作品。失礼な当時の落書きも。

・サヴォナローラの火刑と当時のフィレンツェ。

・謎の名前暗記術が?

2018/11/09

[上層へ] [Topへ]