さっちゃんへ (短歌の試み)

さっちゃんへ (短歌の試み)

・わたしは結局、ただあなたのよろこぶ顔が見たくって、歌を詠んでいただけのような気も、今となってはするのです。わたしの手元には、あなたへ送った手紙やらメールの下書きだけが、沢山の残されて、それでいてもう歌を詠うだけの勇気は、何かを糾弾するほどの気力は、無くなってしまったらしいのです。いまはただ、何もかもが淋しい……

1. 始めの歌 2. 短歌・俳句の形式 3. さっちゃんへ、春へのいのり
4. 『春へのいのり』の展開 5. 幸子へ、四季の夢 6. 言葉遣い、現代短歌の弊害
7. 現代短歌の弊害その二 8. 現代短歌の弊害その三 9. 叙述的の意味
10. 短歌の修辞法、枕詞 11. 短歌の修辞法、序詞 12. 短歌の修辞法、掛詞
13. 短歌修辞、縁語、本歌取り 14. ゆく秋の歌 15. 宵の喫茶店にて
16. おさめ歌


紹介

 「さっちゃんへ」の中では、岩波新書より出版されている渡部泰明(わたなべやすあき)氏の「和歌とは何か」という書籍が、参考書として使用されています。古典の和歌を知るためには、分かりやすい書籍だと思います。物語では出版された日に買ったことになっているけれども、わたしがこれを読み始めたのは、二〇〇九年の一二月なので、実は古典和歌と修辞法の知識については、二三ヶ月の知識しか持たない点は、一応注意しておいた方がいいかと思います。

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