僕たちの
朝日を浴びて 背を伸ばし
絡まるうちに へちまあごして
きみの背の
まだ上にある つた絡め
伸びゆく草を いつか追い越せ
溶けのこる
屋根は真白に 日をさして
小鳥ら歌う おはようの声
校舎時計
さくら吹雪か わかれ歌
星は尽きて
ゆうべあかりもなかりけり
[狂句]
たまねぎで
じゃがいもを撲つ師走かな
[狂句]
ゆず投げて
犬に食われる冬至客
これだと句にすらならぬなり
ゆず投げて
冬至の犬に食われけり
なら少しおもしろし。
[狂歌]
冗談の好きに侮蔑かきみ刺して
追われてさめるなんて初夢
冬ネギを
ちゃんばらに折る わが子かな
はたけのじっちゃん
ちょっとなみだ目
また酒の
たよるたよりに 夜も明けて
おどろおどけて かなしきピエロよ