発句一覧

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手の生えた夢歌

手の生えた夢歌 ひつじ尽きてよしずに掛る物の息 指で描(えが)く丑三つ春は魔方陣 人はえて手の寝静まるすだれかな この骨さえ誰が銀河の秋野かな 雪に這う手のみ残りて揺らぎけり 元日の覚めざめ夢や両の腕

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たけを集『拾遺』

 老境の祖父が、手帳などに書いた句を、抜き出して便宜上四季に分類したもの。若いうちは熱を入れたらしい俳句も、忘れた頃にぽつりぽつりと記すくらいのものには過ぎなくて、公表する意思もない落書きを、不肖の孫が掲載したものには過ぎません。

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雨降りの夏

 雨ばかり続く夏ならば、また酒に手を伸ばし、忘れかけの俳句などを、不意に落書きしてみるのも、酔いどれの独り言には、あるいは相応しい物かも知れません。その代わり、推敲なしでの掲載となることは避けられず。

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いくつかの断章

いくつかの断章 どれが良いやら 恋見月   夢見る夜半の 月影は     届けられない 君色のなみだ 恋みづき   夢みおぼろの 月影は     あなたへとゞけ ひめごころして 夢みづき   うらゝおぼろの 月影は     あなたへとゞけ ひめごゝろして 夢みづき   うらら月影 ひめごころ     恋に揺らめく あたな映して ………

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座興の句について

即興的パロディー パロディーの質とオリジナル     -あるいはパクリと創作について ビアガーデンにて  不意に酒の句を作れと言われれば、凡人であれ、乏しき知識をもてあそび、 静かさや   岩に染み入る 蝉の声 など、ほとんど唯一の知っている俳句を元に、 ほろ酔いや   喉に染み入る 酒の声 くらいは、誰でも詠みたくなるところ。 ………

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ほろんほろほろ

あるいは推敲について  2016年初め頃か、意味もなく、    写実でもなく、ふと浮かんだ句といえば。 ほろんほろ/\    おぼろ月夜の かたり唄  これを推敲しようとして、思い悩むには、 ほろんほろ/\    つき夜おぼろかゝたり唄 ほろんほろ/\   かたりおぼろの月夜かな  翌日、着想がこなれて生まれるには、 ほろん………