つかの間の落書
星は流れ
天(そら)は双子の 夢芝居
どす黒い風
雲吹きすさぶ 雨しぶき
悲鳴に塞ぐ 神鳴りの声
あすあした
あしたあすなろ 明日あした
あなた好きだよ 伝えられずに
もう誰も
人でなくした 冷たさに
汚く凍る 宵のセメント
[詩の原理は意義よりリズムにあるか]
君を嫌う
あなたを愛する 原理さえ
穢れてほゝ笑む 古代人形
君を嫌う
あなたを愛する クリスマス
あなた嫌いでも 君を愛する
大嫌い
それならそれで クリスマス
あなたの誘いを 端末にして
[不意に脱線して]
嫌われて
冬にしっぽが蹴られかな
[そういうことなら]
夜に負けて
しっぽが冬の蹴られかな
朽ち果てた
鴉を霜に 犬の吠え