同一精神上のアリア 2016/1/17 詩 同一精神上のアリア 弱り切ったその人は 酒を飲ませてももう駄目で 意気消沈を友として 怠惰を抱えて揺らいでた 風前の灯火なのだと ちょっと笑った笑顔には やつれたような能面の いつわりの表情が浮かんでいた ただ歳月に流されて 朽ちゆく枯葉を待つような その精神は干からびた がさがさとしたけがれして 遠くみずみ………