2016年和歌拾遺
2016年の和歌拾遺 自ら落書きし、サイトのコンテンツにも採用されず、置き去りにされた和歌を、ここに残し置くもの。 3月頃 枯れ葉踏む夜来に遠き犬の声 「あるいはまた」 枯れ葉踏む 夜更けてすさむ犬の声 [完成前の思案を幾つか] 枯れ葉踏む夜更て遠く犬の声 夜更けして枯葉にわたる 遠夜に響く犬の吠え 遠吠え渡る ………
女もすなる日記といふものを男もしてみむとてするなり
2016年の和歌拾遺 自ら落書きし、サイトのコンテンツにも採用されず、置き去りにされた和歌を、ここに残し置くもの。 3月頃 枯れ葉踏む夜来に遠き犬の声 「あるいはまた」 枯れ葉踏む 夜更けてすさむ犬の声 [完成前の思案を幾つか] 枯れ葉踏む夜更て遠く犬の声 夜更けして枯葉にわたる 遠夜に響く犬の吠え 遠吠え渡る ………
つかの間の落書 星は流れ 天(そら)は双子の 夢芝居 どす黒い風 雲吹きすさぶ 雨しぶき 悲鳴に塞ぐ 神鳴りの声 あすあした あしたあすなろ 明日あした あなた好きだよ 伝えられずに もう誰も 人でなくした 冷たさに 汚く凍る 宵のセメント [詩の原理は意義よりリズムにあるか] 君を嫌う あ………
虚偽の哲学 一 虚偽は虚構を共として 偽善をロマンスと風に乗せ 羽ばたく夢さえ餌まみれして 太ったきらびやかにあふれてた 現実はむさぼるみたいな 虚構をつなぐ時の釣り糸にして 怒りも笑いもいつわりにかどわかされ セピアに褪せて揺らめいていた 日常は与えられた快楽の 代償として支払う贄(にえ)となり 目の前の人さ………