虚偽の哲学 2016/12/2 詩 虚偽の哲学 一 虚偽は虚構を共として 偽善をロマンスと風に乗せ 羽ばたく夢さえ餌まみれして 太ったきらびやかにあふれてた 現実はむさぼるみたいな 虚構をつなぐ時の釣り糸にして 怒りも笑いもいつわりにかどわかされ セピアに褪せて揺らめいていた 日常は与えられた快楽の 代償として支払う贄(にえ)となり 目の前の人さ………