コバルトブルーの真実

コバルトブルーの現実

それぞれの夢を願いきらめく星たちが
夜明けのコバルトブルーに染められて
一つ一つ、薄れながら消えてゆきます

いつまでもまたゝこうと、誓い合った仲間たちも
ぽつりぽつりと、どこかへ去ってしまいました

たった一人きりでも輝き続けると
ひたむきな祈りを掲げた最後の光さえも
新しい輝きにかき消されて

きらめきを見失ったようだね、私たちは
真砂(まさご)の宝石をちりばめた万華鏡の
はかないアイデンティティーを祈りながら

あきらめの歩みみたいだね、
日常の中へと消えてゆくでしょう。
燃え尽きた真珠の、炭化した嘆きのような
あたりきの石ころとなって……

もう競い合った友たちの
見分けさえつかない夜明けです
それぞれの、小さな夢の終わりです

それでも、今でもくすぶっている
きっとまた夜がめぐり来て
わたしたちの輝く時代はきっと来るから……