手の生えた夢歌
手の生えた夢歌 ひつじ尽きてよしずに掛る物の息 指で描(えが)く丑三つ春は魔方陣 人はえて手の寝静まるすだれかな この骨さえ誰が銀河の秋野かな 雪に這う手のみ残りて揺らぎけり 元日の覚めざめ夢や両の腕
女もすなる日記といふものを男もしてみむとてするなり
手の生えた夢歌 ひつじ尽きてよしずに掛る物の息 指で描(えが)く丑三つ春は魔方陣 人はえて手の寝静まるすだれかな この骨さえ誰が銀河の秋野かな 雪に這う手のみ残りて揺らぎけり 元日の覚めざめ夢や両の腕
大和物語40段から50段あたりから三つの段を抜き出して、その心情のバラエティを眺めてみるのも悪くはありません。