2016/11/10 和歌

無気力な落書

お休みあなた
   まどろみ夢な 呼子鳥

伸ばした手
   届かぬ花の 病棟に
 終りを告げる うわさ遠くて

朝日して師走が果の暦かな

躍りませう
   ゆかたが君と夢祭

星に手を差し伸べたがる坊やかな

ともし火の尽きて凍える虫の影

⇒後日訂正
  ともし尽きて
     虫凍えした琥珀かな

夢は酒に
  生まれなくして 言の葉を
    こゝろも果てゝ けぶりたゆたふ

[後日訂正すれば]
残んの火
  けぶりたゆたふ うま酒に
    言の葉もつれ 夢にまどろむ

吐く息の
  寒さに驚く 信号に
    仕草もおなじ 人の群ゆく

[バリエーション]
信号機
  寒さに驚く 息白み
    おなじ仕草の 人のあゆみも……