ある夏の日の思い出 2017/5/5 大和歌 ある夏の日の思い出 日頃のニュースには戦争の惨事を伝えるとき、かつての面影と混じり合い、つかの間の幻想は、いくつかの落書きへと化すだろう。 砕け散る 夢のことさえ 燃え尽きて 廃墟と化した 街は夕闇 雨音は おとぎ話の お人形 つんざくように よぎる銃声 姉の手を 握りしめては 階段に うずくまります 真っ赤な人形 ………