ふとした落書

ふとした落書

君との歌

こそばゆく
   耳もとあそぶ 君の声
 ありがとなんて 笑われるかな

最後にね
  君に言葉のプレゼント
    そばにいてくれてありがとうとだけ……

君は笑う
  時の定規が 少しだけ
    かみ合わなくて 僕は哀しみ

こそばゆく
   猫ったらずな 甘えして
  僕をくすぐる 君のいたずら

寄せ鍋に
  ハーブ込めたら 台なしの
 果敢な料理 君と二人で

Shall We Dance?
  また戻ります レコードの
    針先飛んで いつものあの曲

いつわりの歌人

嘘つきの
  言葉遊びの がらくたの
    猫っかぶりの 歌を止めろよ

天災に
  偽善を叫ぶ きりぎりす
    おのが舞台に ひとり酔いしれ

ゴルゴンの
  称え合います 三十一字(みそひともじ)
 鏡に映せ その言の葉を

本当の詩人

誰もいない
  だあれもいないね 叫んでも
    だあれもいない 今はそれこそ……

  わたしを守る
     砂の城かも