もらい猫
もらい猫(時乃遥)
女もすなる日記といふものを男もしてみむとてするなり
もらい猫(時乃遥)
七夕の日の短歌への返信
お借り猫な落書、パート2(時乃遥)
お借り猫(時乃遥)
閉鎖するやら継続するやら。
今年初めての大雪に描いてみた短い落書。
浅き夢見し (注.読み返しなし) 僕のこころが振り出しに戻れたら 見えすぎたまわりから浴びせられた 泥まみれのみすぼらしさに 打ちのめされずにいられるでしょうか。 僕のこころが青ずっぱいあの頃の 感傷から抜け出せずにいられたなら あきらめみたいな悲しみを 身にまとうことはなかったのでしょうか。 けれどもこんな自分のままで しどろもどろに浜を蹴り………
2017年初歌 既存の発句の累積に辟易し、一層の精進を志すも、清新なる息吹は見られず、結末は体裁をもてあそぶが如し。巧みを差したる職人の、道程を過ちたるみじめさを、今は思い知るが如し。もとより、並ぶ物にはあらざるべし。 初音鳥 洗い顔さえ きらゝかに 清水したゝる 手水はじけて 初心者に逆戻りか さらなる意義と着想の妙を求めて、さまよい歩く迷いの森に………
いにしへの響 spring piano 響きあわせが奏でかな spring piano 響きあわせてかなで唄 わたしはだらけていたのでしょう。 あるいは寝ぼけていたのでしょう。 それともみじめな終末の、 乏しき楽才を悟りして、 いじけていたのが真実か…… ひさしぶりの調理 そんな訳でして、 ある………
2015年師走 2015年12月25日 祖父の亡くなりたる夜も更けて 日の移り変はりたるによめる ますらをの黄泉路も歳の果ならむ 撃たれし友がもとへかきみが魂 わかれては けがれなくして なきがらの 天(あま)へと馳せる きみがみたまは あるじなくて 師走にひらく さつきかな 汝と吾 時瀬の波に 酔ふ酒は 語りも尽きず 朝ぼらけかな 幼き頃 ………
2016年1月1日 あらたまる年も年ごとに人のかりそめの尺度に過ぎないことばかりが味気なく思われるこの頃には、よろこびも薄れゆく気配ではありますが、人を捨て去れないわたくしもまた、人の世の習いに従うものとして、年明けを祝うのもまた、おもしろかろうとは思うのですけれども…… 静けさに 映える街なみ 陽浴びして 羽ばたく鳥よ としあけの空 あいさつも………
をむなもすなる日記といふものを、 をとこもしてみむとてするなり。 望(もち)の年の、八月(はづき)の四日の、戌(いぬ)の時に門出す。 そのよし、いさゝかものに書きつく。 ある人、酔いに果てゝ、例のことゞも、なにもなし得ず、 あばれまはりて、住むべき端末さえ打ちて、戻るべき宿さへあらず。 かれこれ、残されしものうしなふ。 年頃、思ひかへすこと………