歯っ欠けじゞいの食い意地歌
歯っ欠けじゞいのうらみ歌 Ⅰ 歯っ欠けじゃよ、歯っ欠けじゃ 歯っ欠けじゃろうて、歯っ欠けじゃ 歯っ欠けじゞいのうらみ唄 じゞいの歯っ欠け、台無しなって 食うも食われぬ、ボロ切れの 餅も食われぬみじめさよ 飲み足りなくて、また飲んで 食い足りなくて、また食って 食事の合間に、おやつらやら なにやら食って生き抜いた ………
女もすなる日記といふものを男もしてみむとてするなり
歯っ欠けじゞいのうらみ歌 Ⅰ 歯っ欠けじゃよ、歯っ欠けじゃ 歯っ欠けじゃろうて、歯っ欠けじゃ 歯っ欠けじゞいのうらみ唄 じゞいの歯っ欠け、台無しなって 食うも食われぬ、ボロ切れの 餅も食われぬみじめさよ 飲み足りなくて、また飲んで 食い足りなくて、また食って 食事の合間に、おやつらやら なにやら食って生き抜いた ………
機械仕掛の人形 壊れかけ 人型しては 快楽を 餌とむさぼる 古代人形 純鉄の 精度の極み 極めては 不純くらいな 知性掲げて 情動を 離れた原始 回路図に おびえて眠る 古代人形 それは君の 理念ではなく 実体でもなく わずかな付属物の (不純物の真珠みたい) 結晶にしか過ぎないものを………
蛍の歌 あなたはどうして そんないつわりのイルミネーションや 飾り立てたショーウィンドゥに はしゃぎ回るようなおさな子みたいに 静かな三日月の頃の 浜べの砂のあこがれみたいな 潮騒のささやきさえ捨て去るみたいに 磨かれたしら玉にあこがれるのでしょうか そんなものなどなくても 僕らの毎日は豊かで暖かくて そうしてささいな食事し………
子供しか知らない世界 走書 子供しか 知らない世界 見つめても 気づかれない夢 花のささやき/街角のワルツ お空に僕 見たんだでっかい ねり歩く 僕に手を振る 雲の神さま 雪だるま おそってくるぞ 秘密基地 迎え撃ちます いのち掛けして 遊び疲れ 寝そべる膝に おぼろ月 春めく妹の仕草に困る坊やかな ………
光と影 夢と幻 過去と未来 砂時計して 刻の旅人 いつか僕の 墓標にそっと 祈る君を たったひとりの 友と定めて わたしは生きぬく 刻のはざまを…… あまりにも 沢山の嘲笑を 真に受けて あなたのこころも 信じられずに ただ祈ります 君が友だと…… 神さまが ま………
無気力な落書 お休みあなた まどろみ夢な 呼子鳥 伸ばした手 届かぬ花の 病棟に 終りを告げる うわさ遠くて 朝日して師走が果の暦かな 躍りませう ゆかたが君と夢祭 星に手を差し伸べたがる坊やかな ともし火の尽きて凍える虫の影 ⇒後日訂正 ともし尽きて 虫凍えした琥珀かな 夢は………