2018年前期、捨て置かれた落書
ただの2018年前期の大和歌の落書の覚書。(注意「の」の連続、大きなお世話。)
女もすなる日記といふものを男もしてみむとてするなり
ただの2018年前期の大和歌の落書の覚書。(注意「の」の連続、大きなお世話。)
手の生えた夢歌 ひつじ尽きてよしずに掛る物の息 指で描(えが)く丑三つ春は魔方陣 人はえて手の寝静まるすだれかな この骨さえ誰が銀河の秋野かな 雪に這う手のみ残りて揺らぎけり 元日の覚めざめ夢や両の腕
老境の祖父が、手帳などに書いた句を、抜き出して便宜上四季に分類したもの。若いうちは熱を入れたらしい俳句も、忘れた頃にぽつりぽつりと記すくらいのものには過ぎなくて、公表する意思もない落書きを、不肖の孫が掲載したものには過ぎません。
亡き祖父の、太平洋戦争に出兵していた際の句集を紹介する。もっとも推敲は後年なされたもの。
今年初めての大雪に描いてみた短い落書。
新春祝いに、長谷川春草の句を並べてみる。
雨ばかり続く夏ならば、また酒に手を伸ばし、忘れかけの俳句などを、不意に落書きしてみるのも、酔いどれの独り言には、あるいは相応しい物かも知れません。その代わり、推敲なしでの掲載となることは避けられず。
いくつかの断章 どれが良いやら 恋見月 夢見る夜半の 月影は 届けられない 君色のなみだ 恋みづき 夢みおぼろの 月影は あなたへとゞけ ひめごころして 夢みづき うらゝおぼろの 月影は あなたへとゞけ ひめごゝろして 夢みづき うらら月影 ひめごころ 恋に揺らめく あたな映して ………
即興的パロディー パロディーの質とオリジナル -あるいはパクリと創作について ビアガーデンにて 不意に酒の句を作れと言われれば、凡人であれ、乏しき知識をもてあそび、 静かさや 岩に染み入る 蝉の声 など、ほとんど唯一の知っている俳句を元に、 ほろ酔いや 喉に染み入る 酒の声 くらいは、誰でも詠みたくなるところ。 ………
あるいは推敲について 2016年初め頃か、意味もなく、 写実でもなく、ふと浮かんだ句といえば。 ほろんほろ/\ おぼろ月夜の かたり唄 これを推敲しようとして、思い悩むには、 ほろんほろ/\ つき夜おぼろかゝたり唄 ほろんほろ/\ かたりおぼろの月夜かな 翌日、着想がこなれて生まれるには、 ほろん………