あの頃の面影
あの頃の面影 はしゃいでた あの日の夢も 木造の きしみわたしと 消えてゆくなら 放課後の 中庭いちょう 夕まぐれ 手を振るわたし たれに手を振る 水道の 蛇口のむこう のぞき込む はしゃぎつかれた 別のわたしが 僕の手に 忘れものした 見せしめは マジックみたいな 宿題の文字 かわになを ………
女もすなる日記といふものを男もしてみむとてするなり
あの頃の面影 はしゃいでた あの日の夢も 木造の きしみわたしと 消えてゆくなら 放課後の 中庭いちょう 夕まぐれ 手を振るわたし たれに手を振る 水道の 蛇口のむこう のぞき込む はしゃぎつかれた 別のわたしが 僕の手に 忘れものした 見せしめは マジックみたいな 宿題の文字 かわになを ………
あるいは推敲について 2016年初め頃か、意味もなく、 写実でもなく、ふと浮かんだ句といえば。 ほろんほろ/\ おぼろ月夜の かたり唄 これを推敲しようとして、思い悩むには、 ほろんほろ/\ つき夜おぼろかゝたり唄 ほろんほろ/\ かたりおぼろの月夜かな 翌日、着想がこなれて生まれるには、 ほろん………
いつもながらの、酔いにまかせて一気に落書きしたもの。意味が通じるように手直しはしたものの、長すぎるので、最終推敲は放置で掲載。
ある夏の日の思い出 日頃のニュースには戦争の惨事を伝えるとき、かつての面影と混じり合い、つかの間の幻想は、いくつかの落書きへと化すだろう。 砕け散る 夢のことさえ 燃え尽きて 廃墟と化した 街は夕闇 雨音は おとぎ話の お人形 つんざくように よぎる銃声 姉の手を 握りしめては 階段に うずくまります 真っ赤な人形 ………