スカラメッラな雪は降る

今年の初雪 2018年1月22日

 いつもながらの大げさなニュースやら速報に慣らされて、大雪のうわさすらも世迷い事。かどわかしのように思われたものですが、午後になって降り出した雪はいつしか、歩もうとする靴をうずめるくらい、町中を白くするのでした。

いくさ止めて
  Scaramella も雪見酒

 なんて戯れに作ってみたりもするのですが、もっと生真面目して詠んだはずの和歌は、どれもこれも、明日になって眺めれば、甘ったれたものばかり。雪にたぶらかされて、安易なセンチメンタルに落ち入ったようでした。

 あきらめて、粗末な言の葉は消しまして、ふたつばかりの発句を、記念に残しておこうと決めました。実景とはまるで関わりもないような、空想的な落書きのままに。

唄いわすれ
  散り舞う雪よ君の家

あの頃を
  小さく飾る雪だるま