「東の神様」
東の果ての神様は粉雪の溶けて消えました。
女もすなる日記といふものを男もしてみむとてするなり
東の果ての神様は粉雪の溶けて消えました。
いつもの彼方から送られてきた和歌に、時乃旅人が返歌を付けたもの。
今回は「大和物語」から藤原敦忠(あつただ)の結ばれる恋と、失恋の和歌を紹介。
「大和物語」には贈答歌のショートストーリーにも優れたものが散りばめられています。今回はそのうち二つほど。
一年以上前の落書きをもとにした詩。もっと拡大したい意思はあるが、とりあえず掲載。
つかのまフランソワ・ヴィヨンとたわむれただけの落書。
「大和物語」右近の和歌を中心に、ちょっとひねったような恋の和歌を三つ紹介。
「大和物語」71段から75段は、堤の中納言こと、藤原兼輔のストーリーになっているので、まとめて紹介しましょう。
「大和物語」の朗読。今回は60番台から小品を三つ。
監の命婦(げんのみょうぶ)の和歌が活躍する大和物語70段をどうぞ。
「大和物語」千兼の妻「としこ」の段を3つ続けて紹介する。
前回に続いて、平兼盛の58段を掲載。鬼の和歌と、井手の山吹の和歌は、かなりの名歌。
「大和物語」内の平兼盛(たいらのかねもり)の段を紹介。まずは56段57段。
手の生えた夢歌 ひつじ尽きてよしずに掛る物の息 指で描(えが)く丑三つ春は魔方陣 人はえて手の寝静まるすだれかな この骨さえ誰が銀河の秋野かな 雪に這う手のみ残りて揺らぎけり 元日の覚めざめ夢や両の腕
大和物語40段から50段あたりから三つの段を抜き出して、その心情のバラエティを眺めてみるのも悪くはありません。
大和物語の中では、むしろストーリー構成に新しい境地を開拓するような、野心作かと思われる「生田川」を掲載。
老境の祖父が、手帳などに書いた句を、抜き出して便宜上四季に分類したもの。若いうちは熱を入れたらしい俳句も、忘れた頃にぽつりぽつりと記すくらいのものには過ぎなくて、公表する意思もない落書きを、不肖の孫が掲載したものには過ぎません。