「 詩 」一覧

NO IMAGE

小鳥らの唄

小鳥らの唄 大切なものを無くした朝に  描いた小鳥は夢でした   かろやかにさえずるまぶしさに  にじんだ涙は風でした なぐさめたいな悲しみを  ゆらいだ草のしずくして   かろやかになびく風ならば  手を振るわたしのあきらめさえも…… 未練もなくてほがらかに  大気へかえすかすみして   さえずりおどる小鳥らの  未練もなくて消えました。 夢.........

記事を読む

NO IMAGE

虚偽の哲学

虚偽の哲学 一 虚偽は虚構を共として   偽善をロマンスと風に乗せ     羽ばたく夢さえ餌まみれして   太ったきらびやかにあふれてた 現実はむさぼるみたいな   虚構をつなぐ時の釣り糸にして     怒りも笑いもいつわりにかどわかされ   セピアに褪せて揺らめいていた 日常は与えられた快楽の   代償として支払う贄(にえ)となり     目の前の人さ.........

記事を読む

NO IMAGE

歯っ欠けじゞいの食い意地歌

歯っ欠けじゞいのうらみ歌 Ⅰ 歯っ欠けじゃよ、歯っ欠けじゃ   歯っ欠けじゃろうて、歯っ欠けじゃ     歯っ欠けじゞいのうらみ唄 じゞいの歯っ欠け、台無しなって   食うも食われぬ、ボロ切れの     餅も食われぬみじめさよ 飲み足りなくて、また飲んで   食い足りなくて、また食って     食事の合間に、おやつらやら   なにやら食って生き抜いた .........

記事を読む

NO IMAGE

酔ひのみ歌ふ鴉かな

機械仕掛の人形 壊れかけ   人型しては 快楽を     餌とむさぼる 古代人形 純鉄の   精度の極み 極めては     不純くらいな 知性掲げて 情動を   離れた原始 回路図に     おびえて眠る 古代人形 それは君の   理念ではなく 実体でもなく     わずかな付属物の (不純物の真珠みたい)       結晶にしか過ぎないものを.........

記事を読む

NO IMAGE

蛍の歌

蛍の歌 あなたはどうして   そんないつわりのイルミネーションや  飾り立てたショーウィンドゥに    はしゃぎ回るようなおさな子みたいに 静かな三日月の頃の   浜べの砂のあこがれみたいな  潮騒のささやきさえ捨て去るみたいに    磨かれたしら玉にあこがれるのでしょうか そんなものなどなくても    僕らの毎日は豊かで暖かくて  そうしてささいな食事し.........

記事を読む

NO IMAGE

ふるさとの街なみへ

ふるさとの街なみへ  思い返せばふるさとは、ひとかげさえも消え失せて、ただ懐かしい風景に、セピアをかざしていのるでしょう。それなのにわずかな現実に触れたなら、なんだか知れないとがった痛みに、刺されるような夕暮れに、わたしは春をいのるでしょう。くだらないプロフィールはいつしか消され、あの頃は未来へと溶けるでしょう。あなたはいつしかそれを眺めて、わたしの知らないその街を、ただ豊かにほほえんで、け.........

記事を読む

NO IMAGE

つかの間の四行詩

不思議なことに  見出しを付けるという行為が、酔いどれの落書きに、このような無意味な散文をも、加えることにもなることは、どれほど人というものの正体が、ある種のパターン化された行為に、規律されているかの正体であると共に、個性の範囲の狭さを、露呈しているようにも思えるのですけれども……  今さら、そんなことはどうでもよいことです。    時々走らせる落書きさえも、      近頃は.........

記事を読む

NO IMAGE

雪降る夜に見た夢は

雪降る夜に見た夢は 雪降る夜はわたくしの   たましいさえも清らかな     すてきなものに思われて     凍えた窓のベランダで       真白な息をけむりのように   それから手すりの      雪を丸めた冷たさに        わざと驚いて見せながら あちらの屋根に放ったら   どさりと落ちてずるずると     なだのようなゆかいです .........

記事を読む

NO IMAGE

同一精神上のアリア

同一精神上のアリア 弱り切ったその人は   酒を飲ませてももう駄目で  意気消沈を友として    怠惰を抱えて揺らいでた 風前の灯火なのだと   ちょっと笑った笑顔には  やつれたような能面の    いつわりの表情が浮かんでいた ただ歳月に流されて   朽ちゆく枯葉を待つような  その精神は干からびた    がさがさとしたけがれして 遠くみずみ.........

記事を読む

NO IMAGE

だあれもいない

だあれもいない夕暮れに   いじけて遊ぶ砂場には  ふざけた風したいちょうの葉    あざわらっては消えました だあれも知らないお昼には     ひとりぼっちのおべんとう  タコさんウィンナーいじけては      みなだひとつぶ落ちました ひとりぼっちの教室は   ののしりあうようなはしゃぎ声  耳をふさいで眠るふり    おびえて逃げたくなりました .........

記事を読む