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2016/10/14 即興短歌

酔いどれの落書 夜半の花火   くちびる君は さよならを     告げようとして みなだ満たして 谷渡る   蔦の絡みの 背伸びして     はびこるほどの いのちともがな 教えてよ   やさしい声した 病棟の     ひとみそらせば かなしみの色 しょせんは/つかの間の   いのりの酒の ともし火を     たよりに描く ポエムなのかな ………

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悲しみの歌

ただひとり   消えゆく花の わびしさに     まつりがこゝろ 今はなくして 気づけばまた   ひとりぼっちした 宵闇に     誰(たれ)ひと言も 雉の鳴き声 人でなし   結ばれた手の みじめさは     おなじ色香に 染まる花園 風の声 もう聞こえない   星の歌 けがれた空に 聞き耳立てゝは おかしいね   ひとり言して 答えて………

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大和物語の朗読 その三

朗読 あらすじ 二十一  良少将(良岑仲連 あるいは良岑義方)が、監の命婦(げんのみょうぶ)のもとに通っていたころ、女から和歌が送られてきたので。 二十二  良少将が、太刀に使用する皮を求めたら、監の命婦が「わたしのところにあるわ」と言ったきりくれないので。 二十三  陽成院の二の皇子である元平親王が、宇多天皇の娘である依子内親王(いしないしん………

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大和物語の朗読 その二

朗読 あらすじ 十一  源清蔭が、藤原忠房の娘から、醍醐天皇皇女にこころ替えをしてからも、語らいは絶えず、おなじところに、住み通っていたが、あるとき和歌の応答があった。 十二  その源清蔭は、醍醐天皇皇女と結ばれ、宇多院が結婚の仲介をすることになった。しかしはじめの頃は、しのんでは夜な夜な通いながら、こんな和歌を詠んだものである。 十三  藤原………

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大和物語の朗読 その一

大和物語  はじめてながし読むとて、十ずつ朗読してみんとてすなり。あらすじのみして、テキストはあらざるべし。 あらすじ 一  宇多天皇が、天皇を譲って譲位するころ、女流歌人の伊勢が、壁に和歌を記せば、宇多天皇もその横に和歌を書かせる。 二  宇多天皇が譲位して、山を歩き回るとき、橘良利(たちばなのよしとし)がお供をして、日根(ひね)というところで和歌を詠………

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ふるさとの街なみへ

ふるさとの街なみへ  思い返せばふるさとは、ひとかげさえも消え失せて、ただ懐かしい風景に、セピアをかざしていのるでしょう。それなのにわずかな現実に触れたなら、なんだか知れないとがった痛みに、刺されるような夕暮れに、わたしは春をいのるでしょう。くだらないプロフィールはいつしか消され、あの頃は未来へと溶けるでしょう。あなたはいつしかそれを眺めて、わたしの知らないその街を、ただ豊かにほほえんで、け………

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つかの間の四行詩

不思議なことに  見出しを付けるという行為が、酔いどれの落書きに、このような無意味な散文をも、加えることにもなることは、どれほど人というものの正体が、ある種のパターン化された行為に、規律されているかの正体であると共に、個性の範囲の狭さを、露呈しているようにも思えるのですけれども……  今さら、そんなことはどうでもよいことです。    時々走らせる落書きさえも、      近頃は………

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調和の霊感

いにしへの響 spring piano    響きあわせが奏でかな spring piano    響きあわせてかなで唄  わたしはだらけていたのでしょう。    あるいは寝ぼけていたのでしょう。      それともみじめな終末の、    乏しき楽才を悟りして、  いじけていたのが真実か…… ひさしぶりの調理  そんな訳でして、   ある………

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雪降る夜に見た夢は

雪降る夜に見た夢は 雪降る夜はわたくしの   たましいさえも清らかな     すてきなものに思われて     凍えた窓のベランダで       真白な息をけむりのように   それから手すりの      雪を丸めた冷たさに        わざと驚いて見せながら あちらの屋根に放ったら   どさりと落ちてずるずると     なだのようなゆかいです ………

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無題

僕たちの   朝日を浴びて 背を伸ばし  絡まるうちに へちまあごして きみの背の   まだ上にある つた絡め  伸びゆく草を いつか追い越せ 溶けのこる   屋根は真白に 日をさして  小鳥ら歌う おはようの声 校舎時計   さくら吹雪か わかれ歌 星は尽きて   ゆうべあかりもなかりけり     [狂句] たまねぎで  ………